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どうも、すじ肉です。
30年前のジェベルをもうすぐ手放す予定なのですが、これがまた冬になるとエンジンがかかりにくいんですよね。
1週間~2週間放置すると、だいぶかかりにくくなります。
この子。
皆さんも似たような経験があるのではないでしょうか?
今回は、【ガチで役立つシリーズ】と題しまして、冬の朝でもきっちりエンジン始動させるコツを紹介していこうと思います!役に立たなかったらごめんなさい。(土下座)
冬の朝にエンジンがかかりにくいわけ
まずは、かかりにくい理由から。
一言でいうと、気温が低いからです。
人間も、寒い日の朝は手がかじかんで、思うように動かないですよね。
機械も同じような感じで、気温が低いと・・・
- エンジンオイルが固くなる→クランクシャフトを回すための抵抗が増える→エンジンがかかりにくくなる
- バッテリーの化学反応が鈍くなる→バッテリーの電圧・電流が下がる→セルモーターが弱くなる→エンジンがかかりにくくなる
という風に、二重にかかりにくくなります。
また、久々のエンジン始動の場合、キャブレター内に注目すると・・・フロート室内では、
- ガソリンが気化して全く残っていない
- ガソリンは残っているけど、気化しにくいガソリンしか残っていない
という状態になっている可能性が高い。(気化しやすいガソリンからなくなるため、残ったガソリンは”気化しにくいガソリン”になります)
そのため、数日置くだけでエンジンがかかりにくい状態なんですね。
夏場はそれでも大丈夫なんですが、冬場はそれに加え気温の問題がからんで余計かかりにくくなるわけです。
インジェクション車は、そもそもキャブがないのでこのような問題は起こりません。
すぐできる!始動のためのコツ
ということは、上記のかかりにくい理由を潰していけば、いずれはかかるようになるはずです。1個1個試していきましょう!
①キルスイッチ、ガソリンコック、サイドスタンド、ギアの確認
一番最初に見るべきところ。
キルスイッチがOFFなら当然かかりません。
ガソリンコックがOFFになっていてガソリンがフロート室内に残っていなければ、当然かかりません。
車種によっては、サイドスタンドやギアの状態でエンジンが掛からないようにしているものもあるので要チェック。ギアはニュートラルにしておけば間違いないです。
そんなん基本だろ!って方は次のステップへ!
②チョークを引いてみる
チョークを引くと、エンジンの燃焼室内に”ちょっと濃い=燃焼しやすい混合気”が送り込まれるようになります。その状態でセルを回すなりキックするなりしてみましょう。チョークを引いている場合、同時にアクセルを煽ると混合気が濃くなりすぎてプラグがかぶる危険性が増すので注意しよう。
ちなみに僕のジェベルは、チョークを引くと逆に調子が悪くなるので、チョークは引かずにアクセルでトライしてます。
③フロート室内のガソリンを抜く
フロート室内に残った”燃えにくいガソリン”を、すべて捨ててしまいましょう。
放置期間が長くなればなるほど効果大です。あまりにも放置した場合は、タンク内のガソリンまるごと給油し直すのも手です。
コックをOFFにして、キャブにあるドレンスクリュー的なやつをゆるめましょう。そうすると、フロート室内のガソリンが抜けます。
全部抜けたらドレンスクリューを締め直して、コックをONにしましょう。
その後、フロート室内に新鮮なガソリンを送るため、車体を揺するのも効果的です。
④プラグを確認
ここまでやって掛からない場合はちょっと面倒になってきます。
つぎは、プラグがかぶっていないか確認しましょう。
プラグを外して”火花ギャップ”が濡れているようだと、うまく火花が飛ばずにエンジンが掛かりません。
そんな時は”火花ギャップ”をライターで炙って乾かしてあげるとかかりやすくなります。
プラグが劣化している場合は、交換するのも効果的。
これでもダメなら、その日のツーリングはあきらめて本腰を入れて対策に移りましょう!
参考資料:プラグについて
本気で掛からないときのコツ
⑤バッテリーを確認・充電
先にも述べましたが、冬はバッテリーにとって過酷な状態です。テスターがある場合は、しっかり定格電圧出ているか確認しましょう。
元気なら問題ないけど、ここまで来たらせっかくなので問答無用で充電しておくほうが良い。
できれば冬のツーリングは前日に充電しておくのがベターです。
2年交換していないバッテリーなら、いっそのこと交換してしまいましょう。
台湾YUASAとかなら安くて良いものです。
ちなみに、バッテリー端子を外す時はマイナス端子から!マイナス→プラスの順に外しましょう!つける時はプラス→マイナスの順です!
(マイナス側は車両全体に通じているため、先に外さないと接触してショートする危険があります!)
⑥エンジンオイルを交換する
ここまでやってもダメなら、オイル交換しよっか。
最近のオイルは高性能なものが多いけど、古いバイクは古いオイルで設計されているので、性能が低いオイルを使わざるを得ない場合があります。(鉱物油など)
そういうオイルは50Wといった、単粘度(使い方あってる?)なので、夏に50Wの粘度だと冬はメチャクチャ固くなります。最近の化学合成油などは10-40Wといった低温粘度と高温粘度があるので、夏も冬も1つでカバーできるものが多いです。
思い切って、柔らかい=粘度が低いエンジンオイルに変えてみましょう!
もちろん、その場合は夏場に標準の粘度に戻しておいてくださいね。
⑦もしかして:吸気系?
エアクリが汚れていたり、キャブの接続部が緩んでいないか確認してみましょう。
数週間前に動いていたなら大丈夫だとは思いますが・・・。
きちんと空気を吸えていないと話にならないですからね。
それでもダメなら・・・
バイク屋さんへ。
キャブが詰まってたり、セルモーターがイカれてたりするかもしれないし、もっと重症かもしれない・・・。
まとめ
僕が知りうる限りのエンジン始動のコツについてまとめました。
一番のコツは、頻繁に乗ってあげること!!バイクもかまってあげないと機嫌を損ねてしまいます!