レース・イベント

俺の走破率5%、ケゴンベルグ参加レポート!!

どうも、おばんです。すじにくです。
2022年3月27日、神奈川県厚木にて日本最大級のハードエンデューロレース【ケゴンベルグ】が開催されました!!
このブログを読んでくれている方はご存じの方も多いですよね。

そんなワールドクラスの【ケゴンベルグ】に仕上がり選手権金メダルクラスの僕、すじにくが参加してきましたのでレポートしますよ!!

 

ケゴンベルグとは?

厚木で行われた日本最大級のハードエンデューロレース。
会場は【人の森株式会社 華厳工場】の採石場。

写真の上の方に映っている街並みと比較してみると、その規模のデカさが分かると思う。
当日はこの採石場をフルに活用したコースを走らせてもらいました。

開催は今回が初だったんだけど、一般の観戦客への気遣いがしっかりしていて、駐車場の整地やシャトルバスの運行、子供向けのバイク体験イベントなどもあり、ホスピタリティ溢れるイベントでした!

ライダーの参加費は18000円で少し高いように思いましたが、これらのホスピタリティやアクセスの良さ(関東圏)などから、とてもお得に感じられました!
しかも観客は無料だというのだから、驚きです。
主催の石戸谷連さん、会場を提供していただいた人の森株式会社さん、関係者の方々には多大なる感謝を申し上げます。

ケゴンベルグ出場まで

さて、そんなケゴンベルグですがレース内容は完全なハードエンデューロ。
採石場ということで岩が多いだろうと思い、下記の対策をしました。ガードマシマシ。

  • リアディスクガード
  • フロントサスのガード
  • フロントアップの練習

リアディスクガードはアリエクで5000円、フロントサスのガードは同じくアリエクで2000円。安すぎてビビる。

これと

これ。

中華製なのでちゃんとつくか不安でしたが、余裕で付きました。

ぼく
ぼく
ちなみにフロントアップの方は1ミリしか上達しなかったです。

前日に受付

前日の16:30~18:00で早期受付をしていたので、家が近所の僕は受付へ。
採石場の敷地に入ってから頂上の駐車場まで距離があって、

え?駐車場どこ?広すぎない??

ってなりました。

写真ではなかなか伝わらないと思いますが、ホンマ広いっす。

ゼッケン番号は96番。
全部で200台前後だったので、真ん中ぐらいっすね。
クロスミッションはゼッケン用意してくれるので楽です。サイコー。

事前に下見しようとしたけど、ヘルメット忘れたのと徒歩じゃ回り切れない距離だったのでスパッと一時帰宅。

レース当日

当日の夜は雨風が強く、キャンプ勢は大変だったようです。
そんななか人の森株式会社の社員さんや、運営スタッフの方々がAM3:00ごろから準備を進めてくれていたらしい。

本当に運営の方々の熱意がすごい。

日が昇る時間になると、ちょっと曇り気味だけどいい感じの天気に!
サンド路面が良い感じに湿って走りやすそう!

自分はかなり早めの6:00に会場に到着。
開会式は8:00スタートなので2時間近く時間がある。
これは段取りが悪いことで有名な僕だからなせる業ですね。(どうせテンパるから早めに行こうというスタイル)

この日も早く来て助かりました。
直前にエンジンの調子を見てみるとまったく回りません。

ブゴグボ、ゴボボ・・・みたいな音。

ぼく
ぼく
やべえ、濃すぎる。一瞬でカブりそう

気温の上昇と標高が高いことで燃調が濃すぎる状態になったようです。
メインジェットは冬仕様から春仕様に変えたんだけど、スローはそのまんま。

え…今ジェット変えるの…?え…?ダル…
ジェット変えて着替えて準備して…ってやって間に合うのか…?

エアスクリューを薄い側に回したけど、あまり標準値から変えるのもイヤだったのでスローを1段薄いのに変えることにしました。

ぼく
ぼく
テンパってたけど30分ぐらいで交換できました。
友人K
友人K
整備スキル”は”確実に上がってるな。

その甲斐もあって燃調は良い感じに仕上がりました。良かった~。

レース開始まで

開会式が8:00にスタートし、8:30から車両の整列。
スタート地点に20台ごとに並べていくようです。

スタート地点はこんな感じ。

これはスターティンググリッドに並ぶバイクたち。

と、こちらはスタート直後のヒル。遠くから見ると大したことないように見える(?)が、果たして…

まあ、ヒルなんて開ければ余裕っしょw

左手に見えるはヤバそうなヒル。こっちはゴール付近のポイントらしい。
まあ、ヒルなんて開ければ登れるべ?w

レース開始は10:00からなので1時間近くヒマ。
歩いてファーストヒルを見に行こうとしたけど、ブーツで歩きにくいし疲れるのでやめておきました。

ぼく
ぼく
今思うと、見ておけばよかった…
友人K
友人K
まさか、あんなことになるなんてな。

知り合いが何名かいたので雑談をしたり、非常時用のカロリーメイトを食ったりして時間を過ごしました。
なんつーか、非常用のカロリーメイトを今食ってる当たり負けフラグがビンビンですね。

まあ、腹が減ったから仕方ないべ。

レース開始

2段ヒル

まずは2段ヒルの攻略から。
当たり前だが、200台近くのバイクが群がっているため大渋滞。
まるで土曜朝の品川駅のようだ。

近くで見ると割と深い溝やワダチがあって、かなり走りづらそう。
何度か挑戦するも、1段目の手前のあたりで掻いてしまって止まってしまう。

なぜかというと、1段目と2段目の間の平地ゾーンにバイクが集中していたので、1段目の途中で止まらざるを得なかったんですよね。

青:ライン 赤:ワダチ

オレンジとオレンジの線の間の部分っす。
人多いし2段目を直登するラインは斜度がキツく無理そうだったので、一番左のラインから行って1段目を登ろうとしました。

で、このまま上まで登っちまえばよかったんですけど…
チキって真ん中の助走スペースに入ったら上からバイクが振って来てコケました。
そんでもって、ハマったらバイクが直立するレベルのわだちに入り込んでしまいまして…

Photo by @Nameless_Grave

30分ぐらい悶絶してました。

いや、だってさ、あれだよ?
こんな斜面で溝にバイク埋まってたら立て直せないジャン?
我輩、悪く無くね~?ww

友人K
友人K
・・・(ゴミを見る目)

まああれですわ、僕はどうやったら楽に再スタートできるか?というテクを持っていないので、

  • ①バイクを立てたまま180度方向転換
  • ②そのまま降下
  • ③バイクを倒してタイヤを引きずって方向転換
  • ④フロントアップで溝から脱出して再スタート

とか色々試して、結局【③バイクを倒してタイヤを引きずって方向転換】でスタート位置まで戻りました。

僕が戻っているころには、あれだけ大勢いたバイクが3台程度まで減っていました。

ぼく
ぼく
小学校の時に「二人組作って~」で最後まで残った時のトラウマがよみがえりました。

俺がしんがりを務める!
とか言えればカッコ良かったんだけどね。

上にたくさんいたギャラリーも数人程度に。

いつもそうだ。

みんな、俺より先に行っちまうんだ。

人生でも、バイクでも・・・

友人K
友人K
(哀れすぎて何も言えねえ。)

ですが30分以上他人のライディングを見続けたおかげか、簡単なラインは見えておりました。
一番左のラインです。

一番左の青のライン

渋滞は緩和されていたので阻むものはゼロ!
これでコケたら…もう無理かもしれない。

そう思いながら、バイクを信じてアタックしました。

俺を信じるのではなく、俺を信じるバイクを信じたんだ。

 

 

登れた・・・!

 

 

やった・・・!

 

・・・なんかあっけなく登れてしまったので、この時間何してたんだ?
って気分です。

渋滞だと難しいけど、楽なライン選べば楽なセクションでした。

ちょいガレのヒル

2段ヒルの次もヒル。
ちょっとガレててバランスを崩しやすくなっている。(うまい人は関係ないけど)

だいぶ体力を消耗してたのでもうコケたくね~な~って思いながら1回目走ったらバランス崩してコケました。

Photo by @Nameless_Grave

だけども2回目は成功。

謎の声援がぼくに勇気をくれました。
(失敗したらダサすぎたので、とも言える)

この時点で1時間すぎたぐらいかな?
レースは3時間あるのでまだ2時間あるけど体力的にはけっこうキテました。

あと、致命的なミスで塩タブを忘れてました。これはマジにやらかしです…。

途中で何度も攣りそうになったんですよね…。
幸いなことにいろんな方から塩タブを恵んでくださって何とかなったけど、この時ばかりは自分を殴ろうと思いましたね。

そこからは多少ごほうびの移動区間とマディゾーンを超えて、サンドヒルへ。

サンドヒル

ここからは動画ファイルが消失してしまったので文章オンリーです。
すまない。

高さ10m、斜度45度?ぐらいのサンドヒルが待ち受けている。

直径2~3mm?ぐらいの砂のヒルで、ガレはなし。
砂だから一度止まると再スタートはほぼ不能。

一度目は普通に失敗、
二度目は頂上の1m手前まで行ったけど失敗。
三度目ぐらいでクリア。

さらっと書いてるけど、一度コケるたびにリカバリーで体力ゲージがゼロになるのですげー休んでます。
で、休んでる間にうまい人が周回してるわけなんですが
やっぱアクセルの開けっぷりが違う。
平地の時点でめちゃくちゃ開けてる。

僕の場合は(頭で平地で加速しなきゃと分かっていても)登り始めてからアクセルを開け始めてたので、まったく加速が足りてなかったです。
それを体で理解…出来てきた?ので登れたのかなと。

ガレ場(下り)

サンドヒル後は丘のアップダウン。ちょいガレ。
まったくバイクがいなかったので貸し切り状態でフツーに通過。

ただ体力が依然レッドゾーンなので、仕上がっているライダーを見ると話しかけてまったりとした時間を過ごしてしまうなどの行為をした。

丘を抜けると長いガレ場。
「あ~ガレ来たか~」って感じ。

ぼく
ぼく
ガレ場めちゃくちゃ苦手っす。

コケると痛いんだもん。
そりゃ苦手意識つきますよ。

とはいえローダウンしたYZと空気圧0.35のM5Bはガシガシ進んでくれて、あっけなく折り返し地点へ。

!?

唐突に表れた土管とステア。
ビビってとりあえず休憩と洒落込む僕。

写真だとイマイチ伝わらんけど、1mぐらいの段差がありますねえ…。
ステアの練習とかしたことないんですが…

ぼく
ぼく
どうしたもんかねえ…

しばらく休憩してたら周回してきたアヤト選手がバリっとクリア。
なんかスタンディングで普通に超えていきました。
必要な分だけアクセルを開けてる感じが上手過ぎマンでした。

これは真似できねえな…

で、お次は僕と同じく1周目のライダーがヘロヘロになりながら挑戦。
半分ぐらいまで勢いで登れたけど最後は一緒に押してクリア。

「体力ねえ~から投げちまうんだ~」

と言ってた。
いや、でもバイクをゴールまで運べばいい競技だし、僕はそれでもいいと思う!

それを見たらこっちも頑張ろうという気分になって、バイクを上に発射したらいい感じに登れました(バイクだけが)

ぼく
ぼく
バイクを発射すればステアはクリアできます。
友人K
友人K
吹っ切れてるな。

この時点で残り30分程度。
ここからはボーナスタイムだ~とか思ってヤケクソになりながら進んでいきました。

ガレ場(登り)

土管を折り返したら沢のガレ場へ。
デカい岩や小さい岩が転がっててマジで苦手です。

YZ250Xのパワーだと、ぶっ飛んで岩に突っ込みそうで怖いんですよね。
かと言って開けないとエンストするし。

キャンバーで落ちてミゾにハマるし、岩のすき間に倒すしで
やらかし倒すこと30分。

花火の音と主にレース終了のアナウンス。

終わった・・・

その後

上まで行って終わろうかと思ったけど、まだ距離があるとのことで引き返すことに。
マジかよ~ってなりました。

体力ゲージが無くなっているので、バイクの向きを変えるのも一苦労。
倒してタイヤ引っ張って向き変えて下って行きました。

ぼく
ぼく
取り回しとリカバリーが致命的に下手。
友人K
友人K
そこから練習した方が良いかもな。

最後はスタッフのお姉さんに泣きついてヘルプしてもらってコースの上に引っ張り上げました。もう男のプライドとかどうでもいいです

で、(一応)体もバイクも無事に生還!

その後は昼飯食って呆然とした後
ぶらぶら散歩したり、知り合いに挨拶したりして帰りました。

反省点

今回はヒルクライムとガレが主な障害物でした。
どっちも苦手ではあったけど、今回のレースでヒルクライムはたくさん練習できたので、ヒルクライムの”心構え”的なものは身についたかなと。

皆さんが良く言ってる【アクセル開けろ】ってやつの意味がようやく理解出来てきた感じ。

苦手なのはやっぱりガレ場。
スピード出してポンポン行くのが一番良いんだけど、YZ250Xのマッチョすぎるパワーに気圧されてしまい慎重に進んでコテン…ってパターンが多すぎる。
またはエンストとキックの無限地獄。

まあ頭では理解してるけど体と心がついていってないので
練習あるのみですね。

あと体力が少ないのに上手くリカバリー出来ないのですぐ疲れてしまい、休む時間が多すぎた。
リカバリーうま男になりたい。

感想

めちゃくちゃ楽しかったです!!
採石場を使ったコースを走らせてもらえるなんて最高だし、コースレイアウトも楽しいポイントばっかりだった。

友人K
友人K
全体の10%も走れてなかったけどな。

当初はどうせ大して走れないからエントリーはやめておこう…って思ってたけど、お祭り気分で参加したらホント楽しかったです。

ライダーも観客もスタッフもみんな笑顔だった。
空間そのものが最高に居心地よかったです。 

参加してよかったと心から思います。
日本に生まれてこんな遊びできるなんてマジで幸せだな、俺。
とか思ってます。

本当にありがとうございました。

自分が目視できたコースはまだほんの一部なので、次回の開催があれば魂の一周キメていきたいです!!!

以上。

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