どうも!
すじにくモータース管理人のすじにくです。
よく雑誌やライテク記事などで出てくる『トラクション』という言葉。
そもそも、トラクションって何なんでしょう?
てなわけで今回は、トラクションについて語っていきます。
これを知っていれば、バイクを気持ちよく走らせることがチョーかんたんになります!
語句の意味は『駆動力』
よく雑誌や記事で見かけるトラクションという言葉。
日本語では『タイヤの駆動力』という意味です。
タイヤが回転して、バイクやクルマを前に押し出そうとする力ですね。
この駆動力によって、バイクを走らせることができます。
そして、駆動力はタイヤと地面の摩擦力に作用されます。
Q.荷重をかけるとどうなるのか
A.摩擦力が大きくなり、タイヤがグリップします。
けしごむで例えてみます。
けしゴムを机の上において、軽い力でこする場合。
これだと軽い力でこすれますね。
逆に、上から押さえながら滑らせた場合。
けしゴムが机に食らいついて、力を入れないと滑らないですよね。
荷重がかかって、大きな摩擦力が働いている状態です。
この状態をバイクにして説明すると、けしゴムがタイヤ、机が路面になります。
イメージできたでしょうか?
荷重をかけタイヤを路面に押し付けると、タイヤがしっかりグリップして安定して走れるようになる。これがトラクションが伝わっている状態です。
しっかりトラクションをかけられないと、空転に繋がってしまいます。
A.接地感が増える
トラクションがかけられれば、地面に力が伝わり、それが手応えとなって体に伝わります。これが接地感です。
バナナで例えてみましょう。
普通に歩いていると、地面の抵抗を感じながら歩いているので、安心感がありますよね。
そこで、いきなりバナナの皮を踏んだらどうなるでしょうか?
地面からの手応えがなくなって、ヤバい!と思った瞬間にズッコケます。
イメージできたでしょうか?
この、地面からの手応えを接地感といいます。
つまり、接地感を感じることが、安心してバイクを走らせることに繋がります。
- 荷重をかけるとトラクションが増す。
- それにより接地感が増し、
- 安心して走れるようになる!
- トラクションとは、タイヤの駆動力である。
- 駆動力を効率よく引き出すには、荷重が必要。
- 荷重が出来れば、タイヤがしっかりグリップして滑りにくい。
- タイヤが地面をグリップしている感触が、接地感。
トラクションのコントロール方法
では、トラクションをどうやってコントロールすればいいでしょうか?
アクセルワークと、荷重でコントロールできます。
アクセルワーク
アクセルワークでのコントロール。
例えば、停止時から急発進したとき。
体が後ろに引っ張られるようにして加速していきますよね。
これは、タイヤが地面をグリップして、駆動力を地面に伝えているからなんですね。
逆に、タイヤの限界を超えてスピンさせるほど回してしまうと、トラクションできているとは言えません。
電子制御のトラクションコントロールは、スピンしそうになると勝手にエンジン出力を抑えてくれるので、トラクションを維持できるという仕組み。
次は、荷重でトラクションをコントロールする方法です。
ブレーキング
まず、最も基本のブレーキング。
走っている状態からブレーキをかけると、慣性がかかりながら徐々にバイクが止まりますよね。
この慣性が荷重になります。
つまり、ブレーキには以下の二通りの役割があります。
- 減速
- タイヤに荷重をかける
※コーナリングに関しては奥が深いので別の記事で!
ボディコントロール
体の動きで、バイクの荷重をコントロールします。
例えばコーナリングの際に体を内側へ移動すると、ぐんぐん曲がっていきます。
これはコーナーのイン側に荷重することで、バイクの旋回力を引き出しているからです。
他にもいろいろなシチュエーションがありますが、バイクを能動的に操作するにはボディコントロールは必須。
トライアルではダイナミックなボディコントロールで、荷重を自在に操っていますね。
上の画像では、前輪荷重を抜いてフロントアップしながらバランスを取っています。
普通にバイクに乗るだけなら、コーナリングのボディコントロールさえわかれば十分。
オフロードバイクを始めるなら、上の画像のような上下のボディコントロールを覚える必要があると思う。
サスペンションで確認できる
荷重がかかっている、いないはサスペンションの縮み方で判断できます。
しっかり縮んでいれば荷重ができている証拠。
逆にサスペンションが伸びていれば、荷重できているとは言えません。
荷重をかけすぎて、サスペンションがMAX状態まで縮んでしまうと、超えた分の荷重がグリップしきれずにスピンしてしまうから、荷重しすぎには注意。(フルブレーキングなど)
荷重をかけるときは、タイヤとサスペンションの状態を意識しましょう!
荷重とトラクションをコントロールできると
1、コーナリングが気持ち良い
コーナリングはトラクションと旋回力をバランス良くつり合わせて走ると、めっちゃ気持ち良いです。
イン側荷重のコントロールで旋回力を、アクセルワークとブレーキワークでトラクションをコントロールしましょう!
2、自身を持ったライディングができる
接地感をコントロールできるようになるので、スリップの不安がなくなり、自信を持って走れるようになります。
下りのヘアピンカーブも余裕に!
3、あえて滑らせることが可能になる
荷重を抜けば滑りやすくなるので、応用すれば滑りのコントロールも可能。
オフロードでは必須のテク!
4、結果⇒バイクがうまくなる!
つまりはバイクが上手くなるってことなんだ!
まとめ
トラクションの概念をまとめました。
バイクに乗るにあたって、トラクションを理解できれば驚くほど楽しくなります!
色々な媒体で出てくるワードなので、言葉でなく体で理解できると、ぼくも嬉しい!
トラクションを感じて、楽しく走ろう!
以上!!!