整備・カスタム

WR250Rのエンジンがかからない③エンジンの圧縮圧力を確認!

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どうも、おばんです。すじにくです。

WRのエンジンかからない問題でいろいろ試す奮闘記その③。
ここら辺から、僕が一番書きたかった内容になります。
長い前置きだったぜ・・・。

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WR250Rのエンジンがかからない②燃料ポンプとスターターリレーWRのエンジンがかからなくなったので色々試してみる記事その②。燃料ポンプとスターターリレーの確認をして、エキパイのノーマル戻しをやってみました。...
ぼく
ぼく
ようやく、エンジンの動作原理から故障個所を推定するというプロセスを踏んで考察していきます。
友人K
友人K
急にエンジニアっぽい発言だな。
ぼく
ぼく
今までが適当すぎた。

エンジンの動作に必要な4要素

大雑把にまとめると、エンジンの動作には圧縮・燃料・点火・吸排気の4つが必要です。

エンジンの4大要素

4ストロークのエンジンは

  1. 吸気
  2. 圧縮
  3. 燃焼・膨張
  4. 排気

のサイクルを繰り返すことで動作しており、各動作のタイミングはカムやECUで精密に制御されています。
上記、【エンジンの動作に必要な4要素】(圧縮・燃料・点火・吸排気)は上記の4ストロークエンジンの動作フローに密接に関係しています。

〇圧縮

まずは圧縮。
ピストンが上昇するに伴い、燃焼室内の混合気が圧縮されていきます。
この圧縮工程で、どれだけ混合気を圧縮させるかで点火・膨張時のパワーが決まります。

圧縮させればさせるだけ、よりパワーが引き出せるという感じ。

よくカタログで見る圧縮比とは、圧縮しない状態と圧縮した状態の比を表した数字。
高圧縮のエンジンはハイパワーエンジンになります。

この圧縮が上手くいかないと、エンジンが動作し続けるためのパワーが十分に取り出せず、始動不良に陥ります。

トラブルレベルとしてはHARD~VERY HARD。
不具合箇所の特定や修正が素人では難しく、遭遇したくないトラブルだ…。

圧縮の確認方法は後述しますが、コンプレッションゲージを使うと簡単に確認できます。

〇燃料

2番目は燃料。
話すまでもないですが、燃料がなければエンジンは動かないですよね。

燃料系のトラブルはざっくり以下のような例があります。

  • 燃料が入っていない
  • 燃料ポンプ、ホースなどの不具合
  • 燃料コックの不具合
  • インジェクション、キャブの不調

特にフューエルインジェクション車の場合、燃料ポンプで圧力をかけながら燃料を運んでいるため、ポンプの不具合は致命的。

〇点火

プラグで火花を出し、混合気を爆発させるきっかけを作ります。
この火花が出なかったり、点火タイミングがずれるとエンジンが不調になります。

プラグかぶりなどの軽微なトラブルから、電装系のトラブルまで多岐にわたる印象。
エンジン内のセンサーやECUがバグって点火タイミングがズレたら、素人整備ではほぼ直せないと思います…。

とりあえず、点火してる/してないの確認は簡単で、

  1. プラグを外す
  2. イグニッションコイルをプラグに付ける
  3. プラグのネジ部をエンジンの金属部に当てる
  4. スタートスイッチON
  5. 正常なら火花が飛ぶ

(プラグホールはウエスなどで塞いでおこう)

〇吸排気

吸排気ができない状態になるとパワーロスや最悪の場合、始動不能にまで陥ります。
吸排気の流れをざっくり説明すると以下のような感じ。

吸気

  1. エアフィルターから大気を吸い込む
  2. スロットルボディで吸入量を制御
  3. インジェクターやキャブで燃料と混ぜ合わされる
  4. 吸気バルブが開いたタイミングでエンジン燃焼室内に吸い込まれる

排気

  1. 排気バルブが開いたタイミングでエンジンから排気
  2. エキパイ、マフラーを通って大気中に排出

色んな箇所を通るので見るべきところは多いですが、エンジンが始動しないレベルまで吸排気できない状況にはほぼならないと思う。
フィルターの詰まりやスロットルボディのカーボン詰まりなどのトラブルが多い印象。

現在の症状と確認済みの項目

僕のWRの症状はセルは回るがエンジンが始動しない(アイドリングしない)というもの。
確認済みの項目と、各項目を【エンジンの動作に必要な4要素】に当てはめてみるとこんな感じになると思う。

確認済みの項目

  • 燃料OK:燃料系
  • 燃料ポンプ・ホースOK:燃料系
  • バッテリーOK:点火・圧縮・燃料系
  • セルOK:圧縮系
  • スターターリレーOK:圧縮系
  • プラグOK:点火系
  • プラグ点火OK:点火系
  • エアクリOK:吸排気系
  • エキパイ・マフラーの通気OK:吸排気系
  • センサー系OK:点火・燃料系

ここまでの確認で、圧縮以外の要素についてはほぼ確認できたと思われる。
その他、気になるポイントは以下。

  • 燃料が燃えているニオイはする
  • マフラーからの吸い込みが多い

特にマフラーからの吸い込みが多いみたいで、そうなると吸排気と圧縮が非常に怪しい。
そこで、コンプレッションゲージでエンジンがちゃんと圧縮できている確認してみます。

コンプレッションゲージで圧縮を確認

コンプレッションゲージ

ストレート製のコンプレッションゲージを買いました。
こいつの良いところは、アダプターをロックできるところ。

ロック機構

ここのアダプターがロックできないと、外すときにアダプターだけ置き去りにして本体だけ外れてしまうことがあり…ストレスがマッハになります。
プラグが深い場所にあるとほぼ外せなくなりますね。逆ネジとかで対策してある製品ならいいんだけど…。

安物買ってイライラしてもしょうがないので、ちょっと高いですがこいつを買いました。

で、こいつにプラグと同じ径のアダプターをセット。
バイクからプラグを外し、アダプターをねじ込みます。

コンプレッションゲージ

けっこう長い。

コンプレッションゲージ取り付け装着するとこんな感じ。
この状態でクランキングします。手順は以下。

  1. スタートスイッチをONし、アクセルを全開にする。
  2. 10秒ほどそのままクランキング。
  3. 20秒ほど休憩。
  4. 再度10秒ほどクランキング。
  5. これを数回繰り返し、数値が上がらなくなったら終了。

本来であれば十分に暖気をしないと正確な値は出ませんが、今回は『あくまで参考として』冷間時の圧縮を見ていきます。

ぼく
ぼく
また、住宅街で冷間時だったので、アクセル全開での測定はやめておきました。さすがにね。

正しい手順で測定した場合は、以下の数値が適正。

  • 圧縮圧力(標準):850kpa
  • 圧縮圧力(最小):740kpa
  • 圧縮圧力(最大):950kpa

さて、僕のWRはというと…

コンプレッションゲージの数値

300Kpa。

え…!?

いくらなんでも低すぎるだろ!!!

友人K
友人K
あー
ぼく
ぼく
完全にこれじゃん…

てなわけで、圧縮が弱い、という結論になりました。

考えられる原因

思った通り、圧縮が弱いという結果に。
圧縮が弱い原因としてはエンジン内部に問題があることが多いんだけど、状況からバルブのカーボン噛みではないか?と考えました。(詳細は前回の記事で)

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WR250Rのエンジンがかからない②燃料ポンプとスターターリレーWRのエンジンがかからなくなったので色々試してみる記事その②。燃料ポンプとスターターリレーの確認をして、エキパイのノーマル戻しをやってみました。...

本来であればエンジンの腰上オーバーホールが必要なんだけど、今回は裏技的な処置法としてエンジンコンディショナーをエンジン内部に直接ぶち込んできれいにしていく方法を使います。

ぼく
ぼく
あまりやりたくはなかった方法ですが…最後の手段です。
友人K
友人K
壊れてもいいって言う覚悟で臨むべきだな…。

そんなわけで、次の記事でエンジンコンディショナーを用いたバルブ清掃の記事を書いていきます。

【WR250R】エンジンコンディショナーでバルブ清掃!!エンジン始動しなくなったWR250Rに、再起をかけたエンジンコンディショナーぶち込み作戦を行いました。結果、無事に復活!手順や考え方、注意点をまとめていきます。...

先に結論から言うと、この方法で復活しました。

以上!!

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