おばんです。すじにくです。
箱根バイカーズパラダイスでドゥカティ試乗会に参加してきたので、各車の試乗インプレを書いていきます!本記事はいよいよパニガーレV2の試乗記。
Ducati:Panigale V2について
ドゥカティといえばパニガーレ!といえるほどのザ・ドゥカティバイク。
ジャンルはスーパースポーツで、レース志向が強めなバイクだったと思う。
パニガーレV4が出たタイミングで顔つきが一新し、第二世代となりました。
ぼくとしては、昔の顔の方が好みではありましたが…。
画像引用:バージンドゥカティ
上が旧型の959パニガーレで下が新型のパニガーレV4。
スペックを確認すると以下のような感じ。
- エンジン:スーパークアドロL型2気筒955cc
- クラッチ:湿式多板、油圧式、セルフサーボ/スリッパークラッチ機構
- フロントサス:ショーワ製フルアジャスタブル
- リアサス:ザックス製フルアジャスタブル、片持ち式スイングアーム
- 乾燥重量:176kg
- シート高:840mm
- タンク:17リットル
- フルカラー液晶ディスプレイ
- 電子制御:コーナリングABS、ドゥカティ・クイック・シフト・アップ/ダウン、ドゥカティ・トラクション・コントロール、エンジン・ブレーキ・コントロール、ドゥカティ・ウィリー・コントロール
- 価格:\2,250,000
うーむ。。。昔は200万以下だったけど…この手のバイクは年々値段が上がっていくね。庶民にはどんどん手が出しにくくなってきてる。まあこのスペックを見れば納得なのだが…。
電子制御とかてんこ盛りですよ、てんこ盛り。ラーメン二郎もびっくりのてんこ盛りっぷり。この手のスーパースポーツバイクは速度域が高い分、安全性もあげなきゃならないので色んな制御が必要になるんですよね。電子制御なかったら、ぼくじゃまともに走れないと思う。
ちなみにぼくは昔からこのバイクが大好きなんですが、理由はもう見た目ですよ。見た目。世界一カッコいいバイクだと個人的に思ってます。イタリア美女的な感じですよね。
そんなわけでちょっとした憧れはあったんだけど、高級スーパースポーツを所有する勇気はなくてですね…ツーリングに使うにはちょっとキビシイし、サーキットも行かないしで。
だけど今回憧れのパニガーレV2に試乗、しかも箱根のワインディングで乗れるということでテンションうなぎのぼり!公式サイトや雑誌のインプレでは公道でも楽しいパニガーレV2みたいなこと書かれてたけど、本当だろうか?
それを今回、SS初心者のぼくが確認してみようと思います!!
では、推して参る!
またがってみた感想
ん!?ちいせえぞ!?
という印象。なんか、ちいさすぎて窮屈感がすごい。え?え?
なんかLサイズだと思って着た服がMサイズだったかのような窮屈感。でも欧州の人ってぼくよりデカい人多いはずだし、Mサイズってことはないよな…(当たり前)
Lツインだから余計小さく感じるのかな。
足つきは全然問題ないけど、前傾はきつい。腹筋・背中で支える意識をしないと、数分で肩と腕がやられそう。
あと目線。ぼくはメガネ使いなんだけど、完全にメガネでカバーしきれない部分が視界になってる。メガネの部分でしっかり見ようとすると、首が大変なことになって数分でやられそう。
あー・・・やばいな、これ。
しんどくて液晶メーターとか排気音とかに意識を向ける余裕すらねえ。
おれにはまだ早かったのか・・・!?パニガーレに乗るにはまだレベルが・・・足りてないというのかッ!?
くそ・・・でも行くしかねえ!
体ギシギシ状態で試乗コースへ!
コースは12キロあって20分程度で終了です。
結論から言うと・・・死にました。
試乗した感想
前半:折り返し地点まで
折り返し地点までの間は慣れていなかったので、ひたすらしんどかった。早く終わってくれ~とか思っちゃうレベルで。
さっきも言ったけどポジションがきつすぎる。
まず、ぼくはメガネなので首を上にあげる必要があるんだけど、そこでまず首が痛くなる。で、首を上げるためには頭をある程度持ち上げる必要があるんだけど、ハンドルのたれ角があるので腕、肩がきつい。
もちろん腹・背中を使って支えようとするんだけど、SS初心者にはかなりつらい作業だ。
これはコンタクトじゃないぼくが完全に悪いんだけどね。
コーナリングは、ぼくが乗ったことのあるどのSSよりも初動が重い印象。
え?こんな感じなの?と驚愕。SSってもっと自由自在に曲がるもんだと思ってたけど…。
一度ライン決めたら修正しにくそうだ…。
あと一番ビビったのがフロントブレーキ。
マジでやべえぐらい効く。チョンっとかけて体が浮遊感を感じるレベル。
効きすぎじゃね!?セッティング間違えてないよね…?
不安になるレベルで超絶効くのであとはリアブレーキとエンブレのみの縛りプレイで乗り切りました。
後半:折り返しからゴールまで
ここまではかなり酷評っぽいことを書いてしまいましたが…。
折り返すときの休憩時間でパニガーレのいいところを引き出そうと決心。
レーシングポジションで乗っていきます。(前は見にくいけど先導がいるのでなんとか。)
そうすると…あら不思議。
レーシングポジションに移行すると腰を引いて胸をタンクにつけるような格好になるのだけど、窮屈感が消えました。
あ!なるほど!そういうことか!
レーシングポジションを取ることでカチッと安定した姿勢がとれ、腹筋・背中にかける筋力も少なくて済み、腕・肩も楽になった。これが正解なんだ!言葉でなく心で理解した!
そうすると、フロントブレーキがめっっちゃ効くことや、コーナリングが重い印象を受けたのも納得がいく。レーシングポジションを取った時にすべてがちょうど良くなるように設計されているんだなと。
乗り方がわかってきたら、楽しく思えてきたぞ!
ただまあ…あれだ
公道で乗るにはきつすぎね?
わかったこと:乗りやすくはない!
あくまでSS初心者の僕の感想ですが、パニガーレV2はサーキットで走らせてナンボなバイクだと思います。バイクがレーシングポジションを取れ!って言ってくるのがわかる。
ぼくはCBR250RR、GSX-R1000という二つの国産SSに乗ったことがあるんですが、この二つは公道である程度ゆるめのポジションでも楽しく走れるようなフレンドリーさがあったけど、パニガーレにはそれがない。
エンジン出力やスロットルレスポンスは凄くちょうど良くて、その点では乗りやすいのだけど、車体設計がビギナーや公道エンジョイ勢を拒否しているというか…。あくまで俺はサーキット用だからな!という意思を感じる。
最低でも、メガネ使いはコンタクト用意しないとダメだと思います。
まとめ
そんな感じで公道イケるよ!って言ってるプロレーサーの意見とは真逆のインプレになってしまいました。ちょっと後味の悪いものを感じるけど、嘘はかけないしね。
それではまとめ!
- ポジションはレーシングポジションを強制させられるぞ!メガネ使いは要注意!
- エンジンの反応は気持ち良いところを突いていてかなり良い!エンブレもちょうど良い!
- ブレーキはめっちゃ強力だから気を抜いたら吹っ飛ぶぞ!
- コーナリングはちょっと重め!レーシングポジションを取ればちょうど良い手ごたえになると思う!
- ツーリングで使うには相当な覚悟が必要!こいつはサーキットで使うバイクだ!
こんな感じ!プロが言う『公道でも楽しい』はあてにならないと思った。このインプレもあまりあてにせずに、ぜひ自分で乗ってみて確認してもらえたらと思います。
さて…試乗が終わって疲労困憊状態のぼく。ラストはディアベルの試乗が待ち受けております!
※本試乗は箱根のバイカーズパラダイスで行われた試乗会でのものです。試乗会については以下の記事へ!
プロレーサーのインプレッションは公道ライダー目線だと話半分程度にしか聞けないし、素人目線のレビューはとにかく数が少ないのでこういう記事たすかります
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